ヘリコバクターピロリ菌の除菌療法
内視鏡にて慢性胃炎と診断され、ピロリ菌が見つかった方は保険適用となりました。当院では胃カメラで慢性胃炎と診断された方には尿素呼気試験(吐き出した呼気で調べる検査) でピロリ菌の有無を確認することをお勧めしています。
ピロリ菌が陽性の場合、除菌治療を行います。
ただし、一部の胃酸を抑える薬を服用中の場合、検査前に休薬を要する場合があります。
除菌の方法は抗生物質2種類と胃酸の分泌を抑える薬1種類を1週間内服するだけです。 下痢や味覚異常といった副作用もありますが、約8割の方がうまくいきます。
除菌不成功であった場合は抗生剤1種類を変更して2次除菌を行います。内服期間も1週間と1次除菌と同様です。 1次除菌除菌成功率約は80%、2次除菌成功率は約95%、1次、2次除菌を行えば95%以上の方は除菌可能と考えます。